観客を魅了するダンスにはキレがあり、動きにメリハリを感じます。ダンスを上達させるためには、キレの習得が不可欠です。
とはいえ、「ダンスでキレを出すためにはどうすればいいの?」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、ダンスのキレがアップするコツやダンスにキレを出すために必要なトレーニングを紹介します。
ダンスにキレを出してかっこよく踊れるようになりたい方は、最後まで読んで参考にしてください。
ダンスのキレとは?【身体の動きに緩急がある様】
ダンスをやっていると、「ダンスにキレがある」「ダンスにキレがない」などとよく耳にしますが、そもそもダンスにおける「キレ」とはどのようなものなのでしょうか。
結論から述べると、ダンスのキレとは「身体の動きに緩急がある様」を意味します。動きにメリハリをつけて、音の強弱を表現したりポーズをとったりすることでダンスを魅力的に見せることができるのです。
ただし、ダンスの動きを速くしたり止めたりを繰り返せばいいというわけではなく、観客にキレを感じさせるものでないと意味がありません。
ダンスにキレを出すためには、動きの速さと静止の流れを上手く織り交ぜることが重要です。
ダンスのキレがアップする5つのコツ
ただ単に強弱をつけて踊ったとしても、ダンスにキレは出るものではありません。キレのあるダンスに仕上げるためには、以下の5つのコツをつかんで練習するのが効果的です。
ここでは、ダンスのキレがアップするコツを1つずつ詳しく紹介します。
ダンスのキレがアップするコツ①|振付を完璧に覚える
前提として、ダンスのキレを出すためには振付を完璧に覚えるのがコツです。
振付を覚えていない段階でキレを意識したとしても、どの動きにメリハリを出すべきか正しい判断ができません。
繰り返しダンスの練習をして、音楽を聴いて身体が自然に動き出すくらいのレベルを目指しましょう。振付を完璧にマスターすればダンス全体の流れがつかめるようになり、どのパートにメリハリを出せばよいか判断ができます。
ダンスのキレがアップするコツ②|身体の無駄な力を抜く
ダンスにキレを出すためには、身体の無駄な力を抜くのがコツです。
ダンスによっては激しい動きを伴いますが、常に身体に力が入っていると動きが硬くてぎこちなくなってしまいます。
滑らかな動きを目指すには、動きごとに力の加減を上手く調整しなければなりません。
例えば、素早く動くときは身体の力を抜き、ポーズをとるときは身体に力を入れるとよいでしょう。
ダンスのキレがアップするコツ③|動きに緩急をつけて踊る
先述のとおり、ダンスにキレを出すためには緩急をつけて踊ることがコツです。
終始同じリズムのまま踊っているだけだと動きに緩急が生まれず、キレのないダンスになってしまいます。
キレのあるダンスにするためには、曲の盛り上がりやポーズをとるパートに差し掛かったら身体にしっかりと力を入れ、それ以外のパートでは身体に力は入れすぎないようにしましょう。
キレを出すパートや身体を止めるパートで一瞬息を吸い込むと、動きにメリハリが出ます。
ダンスに緩急をつけるには、動きをぴたりと止めてから次の振付に入る練習が効果的です。
激しい動作から静止する動作の振り幅が大きいほど、キレのある動きが出ます。
ダンスのキレがアップするコツ④|身体を大きく使って踊る
ダンスでキレを表現するためには、身体を大きく使って踊るのがコツです。キレは動きの速さだけで出るものではなく、身体の可動域とも関係します。
可動域が狭いと、身体の動きが小さくなるばかりか硬くなってしまいます。
つまり、動きがぎこちなくなり、キレは生まれません。反対に、身体の可動域が広いと身体をしなやかに力強く動かせるようになります。
可動域を増やすために
ストレッチとウォームアップ: ダンスを始める前に、十分なストレッチとウォームアップを行うことが重要です。筋肉を温め、柔軟性を高めることで、ダンスの動きがスムーズになります。
キレを出そうとすると動きの速さだけを重視しがちですが、あわせて大きく動くことも意識しましょう。
ダンスのキレがアップするコツ⑤|指先や足の先まで意識して踊る
指先や足の先まで意識して踊るのも、ダンスにキレを出すコツです。ダンスの動きは正しいにもかかわらずキレがないダンサーは、身体の細かい部分まで意識が向けられていない可能性があります。
全身抜かりなく緩急をつけて踊れるようになれば、ダンスにキレが出るようになるでしょう。
自己録画
自己録画の活用: レッスンや練習中に自分のダンスを録画し、反省点や改善点を見つけることができます。録画を見直すことで、自分の動きや表現を客観的に評価し、成長のためのアドバイスを得ることができます。
ダンスにキレを出すために必要なトレーニング3選
ダンスのキレがアップするコツがわかったものの、なかなか身体がついていかない方もいるでしょう。
ダンスにキレを出すためには体幹や柔軟性、アイソレーションなどが欠かせません。それぞれのトレーニングを行い、ダンスにキレを出しやすい身体を手に入れましょう。
ここでは、ダンスにキレを出すために必要なトレーニングを詳しく紹介します。
体幹トレーニング
ダンスにキレを出すためには、体幹トレーニングを行いましょう。体幹トレーニングとは、身体の軸となる胴体部分、要するにインナーマッスルを鍛えるためのトレーニングです。
ダンスにキレを出すためには、激しい動きに耐えられるバランス感覚が欠かせません。体幹がないと、動きに緩急をつける際に身体の軸がぶれてバランスを崩しやすくなります。
体幹トレーニングにはいくつかの種類がありますが、なかでも「プランク」と呼ばれるトレーニングは体幹を鍛えるのに効果的です。なお、プランクは肘やつま先に大きな負荷がかかるので、マットの上で行うのをおすすめします。
プランクのやり方は以下のとおりです。
【プランクのやり方】
1. うつ伏せになる
2. 肘を90度に曲げた状態で、肘から手首まで腕とつま先で身体を支える
3. ヒップを上に突き出して身体を「く」の字にする
4. そのままの状態を10秒ほどキープする
5. ゆっくりとお腹を地面に近づける
6. 呼吸を整える
7. 再度ヒップを上に突き出して身体を「く」の字にする
以上の動作を10回〜20回ほどを1セットとして、3セット行う
柔軟トレーニング
先述のとおり、ダンスでキレを表現するためには、身体を大きく使って踊るのがコツです。そのためには、身体の柔軟性を高めて可動域を広げる必要があります。
ダンスレッスン後など身体が温まった状態で、柔軟トレーニングを行うと効果的です。筋肉が伸びているので、柔軟性が高まりやすいでしょう。
アイソレーション
キレのあるダンスを習得するためには、アイソレーションを練習しましょう。アイソレーションとは、身体のパーツの一部分だけを動かすトレーニングです。
アイソレーションは部分的に身体を動かせるようになるだけではなく、それぞれのパーツの可動域を広げる効果も期待できます。身体の可動域が広がると身体をしなやかに力強く動かせるようになり、メリハリのある動きを出しやすくなるでしょう。
まとめ【コツをつかんでキレのあるダンサーを目指そう】
この記事では、ダンスのキレがアップするコツやダンスにキレを出すために必要なトレーニングを紹介しました。
ダンスのキレとは、身体の動きに緩急がある様を意味します。観客を魅了するダンスは、キレがあり、動きにメリハリを感じられるのが特徴です。
ダンスにキレを出すためには、
振付を完璧に覚える
身体の無駄な力を抜く
動きに緩急をつけて踊る
身体を大きく使って踊る
指先や足の先まで意識して踊る
の5つのコツを意識して踊りましょう。
キレのあるダンスを表現するには、体幹トレーニングや柔軟トレーニング、アイソレーションなどが欠かせません。今回紹介したコツとトレーニングを実践して、キレのある魅力的なダンサーを目指しましょう。
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