「子どもたちにダンスを教えるのが難しい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
子どもたちにダンスを教えるのは、大人に教えるのとは、また違った苦労がありますよね。
子どもたちにダンスを教えるにあたり、「ダンスが楽しい」と思ってもらう努力をすることが一番大切です。
また、子どもたちのダンスが上達するためには、教え方を工夫する必要があります。
そこでこの記事では、ダンスの教え方や子どもたちのダンスが上達するコツやポイントを紹介します。
子どもたちのダンスが上達する教え方
ダンスの教え方に正解や不正解はあるのでしょうか。
結論から言うと「こうするべき」という正解はありません。
ただし、指導法は講師によって異なりますし、子どもたちのダンスが上達しやすい教え方もあります。
ここからは、子どもたちのダンスが上達する教え方について解説していきます。
ダンスの楽しさを伝える
子どもたちにダンスを教える前に、ダンスの楽しさを伝えることが大切です。
踊るのが初めての子もいるので、ダンスの第一印象が非常に大事になってきます。
踊るのが楽しいと感じてもらえれば、「また次のレッスンに参加したい」「ダンスを上手く踊れるようになりたい」など、ダンスに対してプラスの感情を持ってもらえるようになるでしょう。
「ダンスを教える」というよりは、「一緒にダンスを楽しむ」といったイメージでレッスンを実施すると効果的です。
ダンス講師や他の子どもたちが楽しく踊っている姿を見れば、踊り方を知らない子も彼らを真似して体を動かしたくなるでしょう。
ダンスの技術よりも先に「ダンスの楽しさ」を知ってもらうのがポイントです。
わかりやすい説明を心がける
子どもたちのダンス指導では、よりわかりやすい説明を心がけるようにしましょう。
小さな子どもたちに口であれこれ説明しても、なかなか伝わらないものです。
また、説明の途中で集中力がなくなり、飽きてしまう子もいるかもしれません。
そうならないためにも、子どもたちに簡単に伝わるような工夫が必要です。
例えば、ダンスの動きを指導する際は動物の動きに例えたり、擬音語を用いたりすると効果的でしょう。
また、子どもたちが理解していないようであれば、一から繰り返し説明する根気強さも必要です。
子どもたちと積極的にコミュニケーションをとる
ダンスを教える際は、子どもたちと積極的にコミュニケーションをとることも大切です。
コミュニケーションを図ることは、子どもたちとの信頼関係を築くのに欠かせない要素です。
また、子どもたちのダンスが上達するうえでも役立ちます。
例えば、初めてレッスンに参加する子は、緊張している可能性が高いです。緊張していると体がこわばり、しなやかに体を動かすことができません。
しかし、緊張してしまっている子どもとコミュニケーションをとることで、「緊張が和らぐ」「体の力が自然と抜ける」「表情が明るくなる」など、ダンスにおいてポジティブな効果が期待できます。
レッスン中にわからないことがあれば、気軽に質問できる雰囲気づくりも重要です。ダンス指導は、常に生徒の気持ちに寄り添い行う必要があります。
子どもたちのダンスが上達するコツやポイント8選
子どもたちのダンスのレベルを向上させるためには、どうしたらよいのでしょうか。
ここからは、子どもたちのダンスが上達するコツやポイントを詳しく紹介します。
簡単な動きから教える
最初は簡単な動きから教えるとよいでしょう。
簡単な動きからスタートして、徐々に複雑な動きに切り替えていくと、踊れるようになったときに達成感を味わえるからです。
例えば、ジャンプは子どもたちが簡単に取り入れられる動きの1つです。
水たまりに飛び込んだり縄跳びをしたりと、ジャンプは子どもたちにとって馴染みのある動きだといえます。
子どもたちは「できた」ことに対して楽しさを感じる傾向にあります。そのため、子どもたちが諦めてしまう前に、達成感を得てもらうことが大切です。
こうして子どもたちの達成感を積み上げていくと、ダンスの上達も早いでしょう。
足の動きや手の動きを分けて教える
子どもたちへのダンス指導では、足の動きと手の動きを分けて教えるようにしましょう。
ダンスの1つの動きにはリズムやステップ、手の動きが組み合わさっており、同時に覚えるのは難易度が高いです。
しかし、ダンスの動きを分解すれば一度に覚えることが少なくなるため、ハードルが一気に下がります。
混乱していた頭の中も、スッキリ整理されるはずです。
動きや振り付けを分解する際は、まず足の動きから教えて、次に手の動きを教えるのがおすすめです。
足の動きを先に習得すれば、ダンスの基本的な形が習得できます。
そのため、どう動いたらよいかわからず、立ち止まってしまう子を減らせるでしょう。
子どもたちが好きな曲を選ぶ
子どもたちが好きな曲を選ぶことも大切です。
ダンスに使う音楽は「子どもたちのモチベーションを左右する」といっても過言ではありません。
子どもたちの間で人気のアニメソングやキャッチーで明るい曲であれば、自然と踊りたいと思ってもらえるはずです。
まずは、子どもたちに踊りたい曲があるか、聞いてみるのもよいでしょう。
また、ダンスのレベルを上げるためには練習が欠かせません。
子どもたちがやる気になる曲を選び、楽しく練習に励めるようにしましょう。
説明を工夫する
子どもたちに指導する際は、説明を工夫するとよいです。
ダンスの専門用語を使って説明しても、子どもたちに上手く伝わらない可能性があります。
子どもたちがイメージしやすいように、オノマトペ(擬音語)や例えを用いて説明したほうが伝わりやすいといえます。
以下は、子ども向けのダンスレッスンでよく使われる表現です。
擬音語 | 例え |
まわる →くるくる飛び跳ねる →ピョーン手をたたく →パンパン軽くたたく →ポンポンお尻を振る →フリフリ指先やつま先でつつく →チョンチョン など | 手を広げる動作 →飛行機、鳥飛び跳ねる動作 →カエル、ウサギまっすぐ立つ →木 など |
ダンスの動きを音や別のものに例える工夫をすることで、レッスンは滞りなくスムーズに進むでしょう。
徐々にレベルを上げる
簡単な動きを習得できたら、徐々にダンスのレベルを上げていきましょう。
いつまでも簡単な動きを練習していても、子どもたちのダンスはなかなか上達しません。
少しずつ振り付けを増やしたり、複雑なステップを取り入れたりして、徐々にレベルアップを目指していきましょう。
子どもたちは競争心が旺盛なので、「この技ができたら次のステージに進める」などゲーム要素を取り入れるのもよい方法です。
子どもたちと同じ向きで踊る
ダンスの指導をする際は、子どもたちと同じ向きで踊りましょう。
子どもたちと向かい合って指導してしまうと、左右反転した振り付けを覚えてしまうからです。
後ろを向いて指導するのに抵抗がある方もいるかもしれませんが、鏡を活用するなどして子どもたちの様子をチェックするようにしましょう。
講師が2人いる場合は、1人は子どもたちと同じ方向を向き、もう1人は子どもたちと向き合って教えるのもよい方法です。
かけ声を入れる
振り付けのタイミングに合わせて、かけ声を入れるのもおすすめです。
振り付けやポーズのタイミングをつかむのは意外に難しいので、子どもたち自身でかけ声を入れると動きがそろいやすくなります。
かけ声は「オー」や「ヤー」など、子どもたちが覚えやすい簡単な言葉がおすすめです。
かけ声を入れるとダンスのタイミングがそろうだけでなく、振り付けそのものも覚えやすくなります。
踊ることを強制しない
子どもたちに踊ることを強制するのは、おすすめできません。
子どもにダンスを強制すると楽しく踊れないので、ダンスが嫌いになってしまう恐れがあるからです。
小さな子どもたちは、やる気があるときとないときの差が激しいものです。
ダンス講師は、子どもたちのやる気と上手く付き合う必要があります。
例えば、以下のような対処法が挙げられます。
・レッスンに飽きる前に休憩を適宜入れる
・フリースタイルを取り入れて自由に踊ってもらう
・踊る曲を変える
子どもたちの集中力やダンスへのモチベーションをいかにキープできるかは、ダンス講師の腕の見せどころです。
子どもたちのダンスレッスンでは教え方を工夫しよう!
この記事では、ダンスの教え方や、子どもたちのダンスが上達するコツやポイントを紹介しました。
子どもたちにダンスを教える前に、ダンスの楽しさを伝えることが重要です。
そのうえで、子どもたちのダンスが上達するコツやポイントをおさえて、教え方を工夫する必要があります。
少しずつレッスンのレベルを上げていき、子どもたちのダンスを磨いていきましょう。
コメント