ダンスの指導を行うダンスインストラクターは、華やかなイメージがあるので、憧れの職業の1つではないでしょうか。
しかし、ダンスインストラクターとして活動していく中で、さまざまな悩みに直面することがあります。
そこでこの記事では、ダンスインストラクターが抱える悩みとその対処法について紹介します。
ダンスインストラクターを目指している方や、ダンスインストラクターとしての経験が浅い方は、最後までご覧いただき、ぜひ参考にしてください。
ダンスインストラクターが抱える悩み6選
ダンスインストラクターは、どのような悩みに直面するのでしょうか。
ここからは、ダンスインストラクターが抱えるよくある悩みを紹介します。
ダンスを教えるのが難しい
ダンスを教えるのが難しいと悩むインストラクターもいます。ダンスが得意だからといって、必ずしも生徒に上手く指導できるとは限りません。
特に感覚で踊っているダンサーにとっては、それを明確に言語化して説明するのは難しいでしょう。
そのため、ダンスインストラクターになりたての頃は、ダンススキルと指導力のギャップに悩むかもしれません。
生徒がなかなか集まらない
生徒がなかなか集まらないことも、ダンスインストラクターの悩みの種です。
多くのダンススクールなどでは、生徒が自由にインストラクターやレッスン内容を選べます。
そのため、自分のレッスンを選んでくれる生徒が少ないと、自信をなくしてしまうかもしれません。
特にダンスインストラクターとしての経験が浅い方は、スクール内での認知度が低いので、生徒が集まりにくいのが現実です。
生徒がすぐ辞めてしまう
生徒がすぐに辞めてしまうのも、悩ましい問題の1つです。
懸命にダンス指導を行った生徒が辞めてしまった場合、残念に思うだけでなく、指導に費やした時間を無駄に感じるかもしれません。
また、インストラクターの中には、生徒が辞めた原因が自分にあるのではないかと気にしてしまう人もいます。
ダンス指導以外の仕事が多い
ダンスインストラクターの仕事は、ダンスの指導だけではありません。
ダンスの指導以外にも
「レッスンで使う曲の編集」
「会場の手配」
「衣装の選定・発注」
「経理事務」
「掃除」
など、業務は多岐にわたります。
個人でやるなら、営業活動が最も重要だったりしますね。
ダンスの技術以外にも、基本的な事務スキルや渉外スキルが求められます。
そのため、覚える仕事が多く、最初は戸惑ってしまうかもしれません。
保護者との関係
保護者との関係で悩むこともあるでしょう。
特に小さな子どもにダンスを教える場合は、保護者の協力と理解が欠かせません。
例えば、以下のようなサポート業務を保護者に依頼する必要があります。
生徒の送迎
裏方の手伝い
発表会やイベントの手伝い
宣伝広告の手伝い
しかし、快くサポートを引き受けてもらえない保護者がいるのも事実です。
その場合、積極的に手伝ってくれる保護者と、そうではない保護者が対立するなどの問題も発生します。
そのため、ダンスインストラクターが仲介役なり、問題を解決する必要があるため、苦労を感じるときもあるでしょう。
収入が低く不安定
ダンスインストラクターになりたての頃は、収入が低く不安定なことも悩みの1つでしょう。
ダンスインストラクターの収入は、ダンスのジャンルや雇用形態によって報酬が異なるため、一概にはいえません。
ですが、ダンススクールなどの正社員や契約社員であれば、年収300万円前後が相場です。
毎月安定して収入が入ってくるものの、決して高い相場とはいえません。
一方で、フリーのダンスインストラクターの場合は、1レッスンあたり3,000円〜5,000円程度となります。生徒が集まらないと大きく稼ぐのは難しいのが現実です。
つまり、実力をつけて実績を積み、指名したいと思ってもらえるダンスインストラクターになる必要があります。
ダンスインストラクターの悩みの対処法6選
ダンスインストラクターは、さまざまな悩みに直面することもあるでしょう。
そこでここでは、ダンスインストラクターの悩み対処法を紹介します。あらかじめその対処法を知っておけば、実際に問題に直面したときに問題を解決するヒントになるはずです。
ダンスの指導法を学ぶ
ダンスを教えるのが難しいと感じているのなら、ダンスの指導法を学びましょう。
ダンスの指導法を学べば「体の動かし方」「ダンスステップ」「表現力」「表情」など、ダンスの基礎を一から体系立てて学べます。
また、自分が感覚でできていたことを言語化し、論理的に生徒に説明するスキルを習得できるでしょう。
ちなみに、ダンスの指導法を学ぶ一例として、一般社団法人ダンス教育振興連盟(JDAC)が主催する「ダンス教育指導士」などの資格があります。
集客に力を入れる
生徒が思うように集まらないのなら、集客に力を入れる必要があります。まずは、自分のことを知ってもらう必要があるので、積極的に自己紹介をする機会を設けましょう。
例えば、以下のような集客の方法があります。
・ダンススクールの公式サイトにプロフィールを掲載してもらう
・自分が担当しているクラスのチラシを配る
・SNSを運用する
また、レッスンを毎回丁寧に行うことも大切です。体験レッスンに参加した生徒に気に入ってもらえれば、今後も自分のレッスンを受けてくれる可能性が高いといえます。
さらに、生徒の口コミで良い評判が広がれば、徐々に生徒数も増えていくでしょう。
生徒とのコミュニケーションを大切にする
生徒がダンススクールやダンス教室を退会する理由はさまざまです。
勉強や仕事が忙しい、自宅が遠くなり通うのが難しくなった、病気やケガでレッスンに通えないなど、インストラクター側ではコントロールできない理由もあるでしょう。
一方で、以下の理由による退会であれば、インストラクター側での改善が必要です。
・インストラクターの指導がわかりにくい
・クラスのレベルが合っていない
・クラスの雰囲気が合っていない
普段から生徒と適切なコミュニケーションを図っていれば、生徒の本音を汲み取り、大半の問題は解決できる可能性があります。
生徒との信頼関係を築くためにも、レッスン時間だけに限らず、積極的に生徒に話しかけるようにしましょう。
レッスン以外の仕事に割く時間を確保する
レッスン以外の仕事に割く時間もきちんと確保するようにしましょう。ダンスインストラクターの仕事には、意外にも事務作業や雑務が含まれます。
ダンス指導だけに100%の力を使い切ってしまうと、他の仕事にまで手が回らず、残業につながりかねません。
就業時間内に終わらせるためにも、レッスンの合間に効率良く自分のタスクを一つずつこなしていく必要があります。
最初はダンス指導だけで手一杯かもしれませんが、先輩インストラクターの仕事ぶりを参考にして徐々にマルチタスクに慣れていくようにしましょう。
気難しい保護者には何度も協力をあおぐ
気難しく協力的ではない保護者がいる場合は、理由を明確に伝えたうえで、サポートが必要な旨をしっかりと伝えましょう。
以下の内容を一緒に伝えると、協力的な姿勢に転じる可能性が高まります。
「すべての保護者に同じ協力をあおいでいる」
「子どもたちが気持ち良く踊るためにサポートが必要」
「全員で1つのステージを作る姿勢が大切」
一度では納得してもらえないかもしれませんが、あきらめずに何度も働きかける姿勢が大切です。
他のダンスの仕事と掛け持ちをする
ダンスインストラクターの収入が不安定なときは、他の仕事と掛け持ちをするのも1つの方法です。ただし、本業であるダンスに活かせる仕事を選ぶようにしましょう。
例えば、ダンススタジオのスタッフであれば、スタジオ運営のノウハウや事務作業を学べます。
直接ダンスを教える仕事ではありませんが、ダンスインストラクターとして働く際に役立つ知識をお金をもらいながら習得できるのは魅力的です。
悩みを解決してダンスインストラクターとして活躍しよう!
この記事では、ダンスインストラクターが抱える悩みとその対処法について紹介しました。
ダンスインストラクターとして活動していく中で「ダンスを教えるのが難しい」「生徒がなかなか集まらない」「生徒がすぐ辞めてしまう」「ダンス指導以外の仕事が多い」などのような悩みに直面するかもしれません。
もしこのような状況に陥ったときは、この記事で紹介した対処法を参考にしていただければ、解決の糸口が見つかるかもしれません。
どんな悩みにも考え得る対処法があるので安心してください。
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