「ダンスしている姿をチェックするために全身鏡がほしい」「自宅でダンスの練習ができるようにダンス用の鏡がほしい」と思っているダンサーの方も、多いのではないでしょうか?
とはいえ、全身が映るような大きな鏡は値段が高く、断念せざるを得ないときもありますよね。
ダンス用の鏡は購入するのが一般的ですが、実は代用アイテムを活用したり、鏡を自作したりすることもできます。
そこでこの記事では、鏡の代用アイテムや鏡を自作する手順について紹介します。
ダンスの練習に鏡はあった方が良い?
結論から言いますと、ダンスを練習するときには鏡はあった方が良いでしょう。なぜなら、鏡の前で自分の姿をチェックしながら練習する方が、ダンスの上達が早いからです。
それでは、ダンスと鏡の関係について詳しく見ていきましょう。
ダンス用であれば全身鏡一択
鏡にもさまざまな大きさや形がありますが、ダンス用で使うのであれば全身鏡がおすすめです。
下は当社が運営しているmonoダンススタジオ西巣鴨の画像ですが、このように一面に鏡が張ってあり、足元から頭まで全身がチェックできるとダンスの練習がめちゃくちゃ捗ります。
全身鏡であれば、次の内容をチェックするのに役立ちます。
- 全身のポージング
- 全身のシルエット
- 全身の動き
- 顔の表情
- フォーメーション
- 配置
実際、多くのダンススタジオやダンス教室には、全身鏡が設置されています。
自宅でダンスの練習をする際は洗面台や浴室の鏡を使うのも1つの手ですが、鏡の面積が小さかったり場所が狭かったりすると、練習内容が限られてしまいますよね。
市販の全身鏡はコスト高な上に、自宅に設置しにくい
市販のガラス製の全身鏡は高品質なものが多く、姿がきれいに映るので、ダンスの練習に向いています。
また、家具専門店やホームセンター、ネット通販など、どこでも気軽に購入できるのもメリットだと言えます。
ただし、全身鏡は面積が大きい分、値段が高い傾向にあります。商品にもよりますが、ダンス用の全身鏡になると5,000円〜10,000円はします。
また、ガラス製の全身鏡は重さがある上に、場所をとったり割れたりする心配があるというデメリットがあるのも事実です。
ただ、値段は多少高くても買えないレベルじゃないのですが、大変なのはその鏡を設置することです。
普通の自宅では全身鏡は設置できません。
全身鏡は壁に貼り付けて使うことが多いですが、賃貸住宅では壁に勝手に鏡を張るのは禁止です。
持ち家でも木造の家だと、重い大型鏡を壁に張るのは、やめた方が良いでしょう。
家が歪みやすくなります。
こんな感じで、家では全身鏡は使いにくいのです。
手軽に使える!鏡の代用アイテム4選
全身鏡の購入をとまどっている方に向けて、ここから手軽に使える鏡の代用アイテムを4つ紹介します。
【代用アイテム】
● ミラーシール
● 窓
● ガラス壁
● スマホ動画
どれも身近にあるものばかりなので、早速活用してみてくださいね。
ここからは、鏡の代用アイテムのそれぞれの特徴について紹介します。
便利な鏡の代用アイテム①|ミラーシール
ミラーシールは便利な鏡の代用アイテムです。ミラーシールとは、フィルムに特殊な鏡面加工、裏面には粘着加工を施したシール式ミラーのことを指します。
ほとんどのミラーシールはアクリルなどのプラスチック製のため、ガラス製の鏡よりも軽量で割れにくいのが特徴です。また、ハサミやカッターなどで簡単にカットできるので、自分好みのサイズや形に加工することもできます。
このように取り入れやすいミラーシールですが、映るものが多少歪んで見える点には注意しましょう。
【ミラーシールを代用する際のメリット・デメリット】
ミラーシールのメリット | ミラーシールのデメリット |
・軽量のため持ち運びに便利・リーズナブルな値段で購入できる ・割れないので安全・好きなサイズや形にカットできる ・壁に穴を開ける必要がない | ・通常の鏡よりも多少歪んで映る ・貼り方にコツがいる・はがす際はシール跡が残りやすい |
便利な鏡の代用アイテム②|窓ガラス
代用アイテムという程ではありませんが、窓ガラスも鏡の代用品として活用できます。
窓ガラスはほとんどの建物に設置されているので、自宅でも外出先でも手軽にダンスの練習ができる点がメリットです。
ただし、晴天でないとガラスに姿が映らないので、練習できる日は限定的になってしまうでしょう。
【窓ガラスを代用する際のメリット・デメリット】
窓ガラスのメリット | 窓ガラスのデメリット |
・購入費用がかからない ・準備するものがない ・どこでも練習できる ・すぐに活用できる | ・練習できる日が天候に左右される ・細かい動きをチェックしにくい |
便利な鏡の代用アイテム③|壁
意外なことに、壁も鏡の代用品として活用できます。ライトを当てて影を作れば、壁に映る自分の姿をチェックできるのです。
鏡と比べると少し不便ですし見にくいですが、すぐに練習に導入できる点は嬉しいポイントでしょう。
【壁を代用する際のメリット・デメリット】
壁のメリット | 壁のデメリット |
・購入費用がかからない ・どこでも練習できる ・すぐに活用できる | ・ライトを用意する必要がある ・姿をチェックしにくい ・細かい動きをチェックしにくい |
便利な鏡の代用アイテム④|スマホ動画
スマホで撮影して自分の動きをチェックするのも1つの方法です。
踊っている最中に自分の姿を見ることはできませんが、スマホを活用すると、後から見返したり記録に残したりすることができるので便利だといえます。
スマホを床に置いて撮影すると上手く撮れない可能性があるので、スマホ用の三脚を使うのがおすすめです。
【スマホを代用する際動画のメリット・デメリット】
スマホ動画のメリット | スマホ動画のデメリット |
・後から見返すことができる ・記録用として動画に残せる ・準備するものはスマホだけで良い | ・角度によっては見切れてしまう可能性もある ・踊っている最中の自分の姿をチェックできない |
ダンス用の鏡を自作する方法もある?
ダンス用の鏡ですが、ミラーシールやプラスチックダンボールなどを使って自作する方法もあります。
作る手間や材料費はかかりますが、大型鏡を買うよりも安く済む点がメリットです。
ここからは、ダンス用の鏡を自作する方法について詳しく見ていきましょう。
ダンス用の鏡を自作する方法①|ミラーシール×プラスチックダンボール
ミラーシールとプラスチックダンボールを使用して、ダンス用の鏡を自作できます。
ダンス用の鏡を自作するために必要な材料は、次のとおりです。
【材料】
- ミラーシール(50cm×1m):1枚程度
- プラスチックダンボール(45 cm×91 cm):1〜2枚程度
- 両面テープ(※必要に応じて)
ミラーシールやプラスチックダンボールは、100円ショップやホームセンター、ネットショップなどで売られていますし、商品にもよりますが、必要な材料は3,000円以内でそろえられるでしょう。
ダンス用の鏡を自作する手順は、次の4ステップです。
【手順】
1. ミラーシールとプラスチックダンボールを用意する
2. 土台となるプラスチックダンボールをミラーシールのサイズに合わせてカットする
3. 加工したプラスチックダンボールにミラーシールを貼り付ける
4. 必要に応じて、土台の補強や転倒防止の留め具を設置して完成
プラスチックダンボールの幅が狭いと感じる場合は、2枚使用してくっつければ十分な幅になります。
自作ミラーは出来合いのものよりも繊細で壊れやすいので、補強作業を念入りに行うようにしましょう。
【ポイント】
- 100円ショップなどを利用すれば、作成費用を安く抑えられる
- プラスチックダンボールはミラーシールのサイズに合わせてカットする
- 転倒防止のため補強作業を念入りに行う
ダンス用の鏡を自作する方法②|塩ビ板ミラー×プラスチックダンボール
ミラーシールの代わりに、プラスチック素材の塩ビ板ミラーとプラスチックダンボールを使って、鏡を自作することもできます。
ダンス用の鏡を自作するために必要な材料は、次のとおりです。
【材料】
- 塩ビ板ミラー(45cm×60cm×2mm):4枚程度
- プラスチックダンボール(45cm×91cm):2枚程度
- プラスチック用の両面テープ
塩ビ板ミラーはミラーシールと比べると重さがあり、値段も高が高い点がデメリットといえます。しかし、塩ビ板ミラーの方が品質は優れているので、ミラーシールよりも姿がクリアに映るでしょう。
ダンス用の鏡を自作する手順は、次の3ステップです。
【手順】
- プラスチックダンボールを2枚くっつけて土台を作る
- 出来上がった土台に、両面テープを使って塩ビ板ミラーを貼り付ける
- 必要に応じて、土台の補強や転倒防止の留め具を設置して完成
【ポイント】
ダンス用の鏡を自作するポイントは、次の3つです。
- 鏡の角でケガしないように、プラスチックダンボールに余白を残しておく
- 塩ビ板ミラーの両面には保護フィルムがついている
- 転倒防止のため補強作業を念入りに行う
ダンス用の鏡がなくても身近なもので代用できる!
ダンスの練習において鏡は必須アイテムです。自分の動きや表情、ポージングやシルエットなどを確認することで、ダンスの上達が早くなります。
とはいえ、ガラス製の全身鏡は買うと高いのが難点。そのため、少しでも費用を安く抑えたいのなら、身近な代用品を活用するのがおすすめです。
ダンスの練習には鏡が必要だと思っているダンサーの方は、ぜひ今回紹介した鏡の代用アイテムを活用してみてくださいね。
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