「ダンスを教えたいと思っているけど、どんな資格が必要なの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?
ダンスを人に教えるとなると、何かしらの資格が必要だと思いますよね。
結論から言うと、ダンスインストラクターになるためにこれといった資格は必要ありません。
ただし、ダンス関連の資格を取得しておけば、ダンスインストラクターとしての可能性はより広がるでしょう。
そこでこの記事では、ダンス関連の資格について詳しく紹介していきます。
ダンスインストラクターになるための資格は不要
ダンスインストラクターを目指している方は、資格が必要かどうかは気になるポイントですよね。
冒頭でもお伝えしたとおり、ダンスインストラクターになるための資格はありません。また、プロのダンスの世界では、資格よりもダンスの経験や実績、実力などが重視される傾向にあります。
しかし、ダンス関連の資格は複数存在します。
そしてインストラクターとしての活動内容や目的に応じて、資格取得を目指している人がいるのも事実です。
資格は就職やオーディションなどで採用されるための必要事項ではないものの、資格を持っていれば有利になる可能性があります。
ダンスインストラクターの資格や認定制度にはさまざまな種類があります。
例えば、各ダンス協会が認定しているインストラクター資格や、ダンススクールが独自に開催しているダンスインストラクター認定制度などです。
インストラクターの資格取得やダンススクールでの受講を通して、指導法やダンスの基礎知識を効率的に身に付けることができるでしょう。
ダンスインストラクターの資格の種類
ダンスインストラクターの資格には、大きく分けて次のような種類があります。
- 認定ダンス指導員、ダンス教育指導士、ダンス療育指導士など
- ストリートダンス検定
- インストラクター資格
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
認定ダンス指導員・ダンス教育指導士・ダンス療育指導士など
一般社団法人ダンス教育振興連盟(JDAC)は、ダンスの研修会や認定試験を行っています。文部科学省や厚生労働省、スポーツ庁などの後援を受けているので、信頼性の高い資格試験の1つです。
一般社団法人ダンス教育振興連盟が認定する資格には、「認定ダンス指導員」「ダンス教育指導士」「ダンス療育指導士」などがあります。
認定ダンス指導員 | ・初級:ダンス教育の入口となる資格で、ダンスの基礎知識や指導法などを研修会で学び取得できる ・2級:初級と併せて取得すれば、ダンス教育の基礎をカバーできる ・準1級:インストラクターとしてダンスの実技指導を行っている人向けの資格(実技試験あり) ・1級:インストラクターとしてダンスの実技指導を行っている人向けの上級資格(実技試験あり) ・認定ダンス指導士:インストラクターとしてダンスの実技指導を行っている人向けの最上級資格(技能・面接試験あり) |
ダンス教育指導士 | ・ダンス教育指導士(Basic):ダンスと教育の両方の知識と指導力が求められる資格 ・ダンス教育指導士(Advance):ダンスと教育の両面で、高い指導力を併せ持つ上級資格 ・ダンス教育指導士(Expert):ダンスと教育の両面で、高い指導力を併せ持つ最上級資格 |
ダンス療育指導士 | ・ダンス療育指導士:発達障害の子どもたちを対象に、ダンスを通してコミュニケーション能力や認知能力を育むことを目的とする資格 ・ダンス療育指導士(Basic):ダンスと療育の両分野における知識や実践力、指導力などの習得を目指した資格 ・ダンス療育指導士(Advance):ダンスと療育の両分野における知識や実践力、指導力などの習得を目指した上級資格 |
参考:ダンサー・インストラクターの方へ – ダンス教育振興連盟JDAC
ストリートダンス検定
「ストリートダンス検定」とは、一般社団法人ストリートダンス協会が実施している検定資格です。
ダンスのレベルを正しく把握することでダンススキルを向上させ、就職においてアピールできる技術力を身につける目的で実施されています。
資格認定を行っているダンスのジャンルは次の6つです。
また、各ジャンルには基礎レベルの10級から上級レベルの1級まであります。
- ヒップホップ
- ジャズ
- ロック
- ブレイキング
- ハウス
- ポップ
ストリートダンス検定を受験すれば、プロのダンサーとして活躍している協会認定審査員からのフィードバックや、アドバイスがもらえるのもメリットです。
インストラクター資格
ジャズダンス、バレエ、ストリートダンス、ヒップホップなどのダンスにおいて、資格を取ってからインストラクターになる人はそう多くはありません。
むしろダンス講師のアシスタントからキャリアをスタートし、そのままインストラクターになる人が大半です。
ただし、ダンスのジャンルや流派によっては、資格認定を行っているケースもあります。
例えば、社交ダンスでは公共財団法人・日本ボールルームダンス連盟が実施する「プロフェッショナルダンス教師」と「アマチュアダンス指導員」の資格認定があります。
プロのダンサーに教える場合は高い技術力と専門性が求められるので、それ相応の能力を習得できる資格はダンスインストラクターとして働くうえで、必ず役立つはずです。
ダンスインストラクターの資格が活かせる5つの場所
ダンスインストラクターの資格が活かせる場所は、次の5つです。
- ダンス専門スタジオ
- フィットネスクラブやスポーツジム
- 自分のダンス教室
- 教育現場
- 地域のカルチャーセンター
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
ダンス専門スタジオ
ダンスを習いたい人が多く訪れるダンス専門スタジオは、ダンス関連の資格を大いに活かせる場所です。
ダンスに関心のある人がレッスンに来るので、ダンスの専門知識はもちろん、わかりやすい指導内容が重視されます。
フィットネスクラブやスポーツジム
スタジオがある大型フィットネスクラブやスポーツジムでも、ダンスレッスンが実施されています。
特定のダンスジャンルのレッスンもあれば、他ジャンルと掛け合わせたレッスンなども行われているのが特徴です。そのため、ご自身の専門ジャンル以外の基礎知識にも触れることができるので、後々役立つはずです。
自分のダンス教室
自分でダンス教室を立ち上げる場合にも、ダンス関連の資格は有利に働くでしょう。
教えてもらう側の立場で考えると、肩書きが何にもない講師よりも、ダンス関連の資格を持っている講師に教えてもらった方が安心だと思えるからです。
教育現場
平成20年3月の「中学校学習指導要領の改訂」により、全国の中学校でダンスが必修科目になりました。
その影響を受けて、ダンスインストラクターの活動範囲は教育現場にまで広がっています。
ダンスが苦手な生徒にも教える必要があるので、資格で習得した指導法の知識を活かしてわかりやすく指導できるでしょう。
地域のカルチャーセンター
カルチャーセンターでダンスレッスンを実施している地域もあります。カルチャーセンターの利用者は子どもや中高齢の方が多いので、ダンスの基礎を教える場としては最適です。
「認定ダンス指導員」などで得たダンスの基礎知識を最大限に活かせます。
ダンスインストラクターの資格を活かして飛躍しよう!
ダンスを教えるために、必ずしも資格を取得する必要はありません。
ダンスインストラクターとして活動したいのなら、実績を積み実力をつけることが重要です。
しかし、ダンス関連の資格を取得することにより、実力の裏付けになったり教え方の勉強になったりとインストラクターとして働く際に役立つこともあります。
ご自身の目的に応じて、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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