ダンスの先生になるには?仕事の内容やステップをまるわかり解説

「ダンスの先生になるにはどうしたらいいの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。

なんとなく好きなダンスを仕事にしたいけれども、就職までの流れや働き方のイメージがわかない方もいるかもしれません。

結論から言うと、ダンスの先生になるためにはダンスのスキルを磨き、実績を積んで周りから認められる必要があります。

この記事では、ダンスの先生の仕事内容や働き方、仕事に就くまでのステップを紹介します。

目次

ダンスの先生の概要や仕事内容

ダンスの先生と一口に言っても、活躍している場所や仕事内容はさまざまです。

ここからは、ダンスの先生や仕事内容などについて紹介します。

ダンスの先生とは?

ダンスの先生とは、ダンスの指導を行うダンスインストラクターを指します。

ダンスの種類は非常に多く、次のようなものが挙げられます。

・バレエ
・ジャズダンス
・タップダンス
・ヒップホップ
・ブレイクダンス
・フラメンコ
・社交ダンス
・チアダンス
・エアロビクス
・ショーダンス

ダンスのジャンルによって動きや振り付けは大きく異なるので、それぞれのジャンルごとに専門の先生が教えるのが一般的です。

ダンスの先生の仕事内容

ダンスの先生の主な仕事内容は、レッスンの実施および生徒指導です。

レッスンの大まかな流れは、以下のとおりです。

①レッスン前
・レッスンの目的や内容を考える
・レッスンの準備(レッスンで使う曲を選び、必要に応じて編集)

②レッスン
・ウォーミングアップ
・基礎練習(ステップ、ターン、ジャンプなど技の練習)
・振り付け、フォーメーションの指導
・生徒のダンス指導
・整理運動

③レッスン後
・生徒へのフィードバック
・次回のレッスンの告知
・連絡事項があれば生徒に伝える
・片付け

ダンスの発表会などのイベントが開催される場合は、上記の仕事に加えて会場の手配や衣装の選定・発注、スタジオのスタッフとの打ち合わせなど幅広い業務が発生します。

ダンスの先生になるためのステップ

ダンスの先生になるためには、どのようなステップを踏む必要があるのでしょうか?

ここからは、ダンスの先生になるための一般的な進路を紹介します。

ダンスの先生になるための資格は不要

ダンスの先生になるためにはダンス関連の資格が必須かと思われがちですが、ダンスを教えるのに特別な資格はいりません。

ダンスの世界では、資格よりもダンスの経験年数や入賞実績、メディア出演実績などの方が重視される傾向にあります。

ダンススクールに通う生徒ならば、有名アーティストのバックダンサーの経験がある先生であれば、積極的にその先生からダンスを学びたいと思うはずです。

なお、一般社団法人ダンス教育振興連盟(JDAC)が主催する「ダンス教育指導士」などの資格を取得しておけば、実力の裏付けになったり教え方の勉強になったりと、ダンスを教える際に役立ちます。

ダンス関係の専門学校・大学に進学する

ダンスの先生になるためには、第一にダンサーとして実力をつける必要があります。

ダンス関係の専門学校や大学に進学すれば、体の動かし方やダンスステップ、表現力や表情など、ダンスの基礎を一から体系立てて学べます。

それらの知識や技術は、将来ダンスを教える際にも活きてくるでしょう。

また、ダンス関係の専門学校や大学に通う最大のメリットは、プロのダンサーから直接ダンスのスキルを吸収できる点です。

ダンスの大会やオーディションで経験を積む

進学の有無に関わらず、ダンスの大会やオーディションに参加して、ダンサーとしての経験を積むことも大切です。

繰り返しになりますが、ダンスの先生は受賞実績やメディア出演実績が最も重視されます。そのため、積極的にダンスの大会やオーディションに参加して、自分からチャンスをつかむ必要があります。

日々のダンスレッスンや自主練習、座学で学んだことを、ダンスの大会やオーディションで思いっきりアウトプットしましょう。

ダンスの先生の主な就職先と働き方

ダンスの先生はどんな場所で働き、ダンスの指導を行っているのでしょうか?

ここからは、ダンス講師の主な就職先と働き方について紹介します。

ダンススクール

ダンススクールは、プロのダンサーを目指す生徒やダンスへの意欲が高い生徒が多く在籍しています。

採用基準としては、ダンスの専門知識はもちろん、わかりやすい指導法が求められるでしょう。

雇用形態は幅広く、正社員や契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなどです。

雇用形態によって、業務内容や担当範囲は変わります。

教育現場

保育園や幼稚園、小・中学校、高校や大学など、ダンスはさまざまな教育現場で教えられています。

そのため、教育現場においてダンス講師の需要もあるといえるでしょう。

教育現場にはダンスが苦手で踊るのが好きではない生徒も一定数いるので、そういった生徒をケアしながらダンスの楽しさを伝えていく姿勢が大切です。

教育現場では教員がダンス指導するパターンが一般的ですが、人手不足などの問題から、ダンス講師にサポートの依頼がくる場合もあります

保育園などでの募集が多めですね。

その場合は、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトなどの雇用形態で契約することが多いです。

フィットネスクラブやスポーツジム

ダンスの先生の就職先には、フィットネスクラブやスポーツジムも含まれます。

大型のフィットネスクラブやスポーツジムにはダンススタジオがあり、定期的にダンスレッスンが実施されています。

ダンスジャンルは、シェイプアップを目的としたエアロビクスクラスから、本格的なヒップポップやクラシックバレエのクラスなどです。

時には、いくつかのダンスジャンルを組み合わせたレッスンも行われているので、ダンス全般の基礎知識があると良いでしょう。

フィットネスクラブやスポーツジムで働く場合は、正社員や契約社員、パート、アルバイトとして入社するか、フリーランスとして業務委託契約を結ぶ方法があります。

自分のダンス教室

どこにも所属せず、自分のダンス教室を立ち上げて運営する道もあります。

教室を運営していくためには、資金繰りからスタジオの確保、宣伝・集客など、ダンスレッスン以外の業務も幅広くこなさなくてはなりません。

大変な部分もありますが、教室のコンセプトや理念など自分で自由に決められるので、大きなやりがいにつながるでしょう

ダンススクールなどの講師として何年か指導の経験を積み、その後独立して自分のダンス教室を持つのも、ダンスのキャリアを積む道の1つです。

ダンスの先生の気になる収入事情

実際、ダンスの先生はどれくらい稼げるのでしょうか?

ダンスの先生の収入はダンスジャンルや雇用形態、現場によって報酬が異なるため、一概には言えません。

ですが、正社員や契約社員、派遣社員の場合は、年収300万円前後が相場です。

社員ではなくフリーランスの場合は、1レッスンあたり3,000円〜5,000円程度となります。生徒数が多ければ、ある程度まとまった金額を稼げる可能性があるでしょう。

ダンス講師の年収の相場は決して高くはありませんが、大手ダンススクールでの勤務や人気講師になれば、年収500万円以上も夢ではありません。

そのためにも、ダンスの実力をつけて実績を積み、指名したいと思ってもらえるダンス講師になることを目指しましょう。

関連ページ:ダンス講師の収入

ダンスの先生の将来性

ダンスの先生の将来は比較的明るいといえるでしょう。

平成20年3月の「中学校学習指導要領の改訂」により、全国の中学校でダンスが必修科目になりました。

その影響を受けて、ダンスの先生の活動範囲は教育現場まで広がっています。

ダンスの楽しさを知った子どもたちが学校だけではなく、習い事としてダンスを始める可能性も十分に考えられます。

また、昨今は、KPOPダンスグループの大ブームの影響もあり、若い世代を中心にダンスへの興味・関心が増している状況です。

以上のような背景を考慮すると、今後もダンスの需要は高まる可能性が高いです。

ダンスの需要に比例して、ダンス講師の仕事もある程度安定していくと考えられます。

ただし、一生安泰な職業は存在しないので、自身の価値を高めて、どの場所でも通用する人材になりましょう。

ダンスの先生に向いている人の3つの特徴

ダンスの先生に向いている人には、どんな特徴があるのでしょうか?

ここからは、ダンス講師に向いている人に共通する特徴を紹介します。

人にわかりやすく説明できる人

ダンスの先生は、生徒にダンスを教えるのが主な仕事です。そのため、わかりやすく物事を説明できる人はダンス講師に向いています。

どんなにダンスの技術や専門的な知識があっても、生徒に伝わらなければ意味がありません。

難しいダンス用語は誰でも理解できる言葉に置き換える、言葉で説明するのが難しいのならイラストにして説明するなどの工夫が必要です。

観察力がある人

観察力がある人もダンスの先生に向いています。ダンス指導者として、生徒一人ひとりの得意とするところや不得手なことを見抜く観察力が必要です。

例えば、生徒の苦手なステップやジャンプを把握していれば、その生徒に応じた的確なアドバイスが行えます。

また、生徒のダンスのスキルが上達した場合には、褒めてあげることも生徒のモチベーションを上げるためには重要です。

そのため、生徒一人ひとりの成長をきちんと把握していくうえでも、観察力が求められます。

自己管理ができる人

自己管理ができる人も、ダンス講師に向いています。ダンスの先生に限らず、ダンサーは体が資本なので、健康管理は仕事の一部です。

ケガや病気で担当しているクラスを休んだ場合は、生徒や他の先生に迷惑をかけてしまいます。そうならないためにも、普段から規則正しい健康的な生活を心がけましょう。

また、レッスンは時間ごとに決められているので、スケジュール管理やタイムマネジメントの面でも自己管理能力は必須です。

ダンス講師になるにはダンスのスキルと実績が大事

この記事では、ダンス講師の仕事内容や働き方、仕事に就くまでのステップを紹介しました。

ダンス講師になるには、ダンスのスキルを磨き、ダンサーとして優秀な実績を積み上げていくことが一番大切です。また、その上で、わかりやすくダンスを教える必要があります。

将来、ダンス講師として活躍するためにも「ダンス関係の専門学校や大学でダンス技能や指導法を習得する」「ダンスの資格を取得する」「ダンス大会やオーディションに参加する」など、今からできることを見つけて積極的に挑戦していきましょう。

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