ダンスが好きで、将来ダンスに関わる仕事に就きたいと考えている方もいるでしょう。
華やかな印象のあるダンスの世界ですが、具体的にはどのような仕事があるのでしょうか。
そこでこの記事では、ダンス関係の仕事の種類や仕事に就くためのプロセス、夢に向けて今やるべきことを紹介します。
進路を考える際に役立つ情報をお届けするので、最後までご覧いただき、今後の参考にしてください。
ダンスに関わる仕事9選
ダンスに関わる仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、ダンスに関わる仕事を9つ紹介します。
ダンスに関わる仕事①|ステージダンサー
ステージダンサーとは、舞台でダンスを踊るダンサー全般を指します。
一口に舞台と言っても、野外ステージ、クラブハウス、大型ホールなど、活動範囲が広いのが特徴です。
また、ダンスのジャンルもクラシックバレエ、ジャズダンス、ストリートダンス、日本舞踊など多岐に渡ります。
さらに、ステージダンサーはダンスのスキルに加えて、観客に感動を与えるような表現力が必要となります。
ダンスに関わる仕事②|テーマパークダンサー
テーマパークダンサーは、テーマパークのショーやパレードでダンスを披露するダンサーです。
代表的なテーマパークダンサーの仕事場所としては、東京ディズニーランドや東京ディズニーシー、ユニバーサルスタジオジャパンなどがあります。
テーマパークではショーやパレードの内容が定期的に変わるので、さまざまなジャンルのダンスに対応しなくてはいけません。
そのため、すべてのダンスの基礎となるクラシックバレエはもちろん、その他のダンスジャンルについてもある程度習得しておくと安心です。
ダンスに関わる仕事③|バックダンサー
バックダンサーはその名の通り、アーティストやアイドルなどの後ろで踊るダンサーです。
また、映画やドラマ、テレビCMなどのエキストラとしてパフォーマンスをする機会もあります。
バックダンサーは主役であるアーティストなどを引き立てる存在です。
そのため、他のバックダンサーと動きを合わせて、完成度の高いステージを作り上げる技術力や協調性が重視されます。
ダンスに関わる仕事④|スポーツインストラクター
スポーツインストラクターは、スポーツジムでダンスを教える仕事です。ダンススタジオがある大型スポーツジムやフィットネスクラブでは、さまざまなダンスレッスンが実施されています。
例えば、シェイプアップを目的としたエアロビクスクラス、オーディション受験を目指したヒップホップクラスやクラシックバレエクラスが挙げられます。
スポーツインストラクターは、ステージダンサーやバッグダンサーのような高いダンススキルは必要ではありません。
ただし、フィットネスに関する幅広い知識や、わかりやすい指導法が求められます。
ダンスに関わる仕事⑤|ダンススクールの講師
ダンススクールの講師は、所属しているスクールや自分で立ち上げた教室でダンスの指導を行う仕事です。
大手のダンススクールでは幅広いジャンルのダンスを扱っているので、自分の得意分野を活かしてダンスの指導に専念できます。
ダンススクールの講師は生徒に教えるのがメインの仕事のため、ある程度のコミュニケーション能力が求められます。わかりやすく人に伝える力や論理的な思考力などもあると、なお良いでしょう。
ダンスに関わる仕事⑥|ダンススタジオのスタッフ
ダンススタジオのスタッフは、ダンススタジオの運営・管理に携わる仕事です。ダンサーたちが気持ち良くダンスの練習ができるように、スタジオの環境を整えます。
ダンスを踊ったりダンスを教えたりする仕事ではありませんが、人をサポートするのが好きな方には向いている仕事です。
アルバイトを募集しているダンススタジオもあるので、ダンサーの仕事が軌道に乗るまでの間、アルバイトとして雇ってもらうのもおすすめです。
まずは、求人がないかチェックしてみましょう。
ダンスに関わる仕事⑦|芸能事務所でのダンサー育成講師
芸能事務所でのダンサー育成講師は、アーティストやアイドル、ダンサーなどを目指している人たちにダンスを教える仕事です。
若手芸能人の育成に関わるためには、高いダンススキルや優秀な実績に加え、指導力やプロデュース力も求められます。
狭き門ではあるものの、教え子が有名アーティストの仲間入りを果たし、いろいろなステージで活躍している姿は、大きなやりがいにつながるでしょう。
ダンスに関わる仕事⑧|振付師
振付師は、ダンスの振り付けを主に行う仕事です。プロの舞台やアーティストのコンサートなどを手がける有名な振付師もいれば、一般人向けの振り付け代行を行っている企業の社員もいます。
芸能事務所の振付師として活躍するためには、優秀な実績や高い指導力が求められるケースがほとんどです。
一方、一般人向けの振付師として活動するのであれば、そこまで高いレベルは必要ありません。
ただし、幼稚園のお遊戯や結婚式の余興などのイベントで披露するダンスの振り付けが大半のため、踊る人の魅力を最大限に引き出すスキルが必要です。
ダンスに関わる仕事⑨|演出家
演出家はダンスだけではなく、パフォーマンス全体の構成および表現方法などを考える仕事です。
演出家の業務内容は関わる現場によって異なりますが、演出内容やステージ全体の流れなどを考え、キャストたちに伝えます。
演出家は構成や振り付けのスキルの他、キャスティングや選曲のセンスも必要です。
ステージダンサーやバックダンサーとはまた違った広い角度でダンスに関われるのは、演出家の醍醐味だといえます。
ダンス関係の仕事の気になる収入事情
ダンス関係の仕事はダンスジャンルや雇用形態、現場によって報酬が異なるため、一概には言えませんが、どんな職業を目指すにしても、気になるのは「どれくらい稼げるのか」ではないでしょうか。
ここからは、パフォーマー、ダンス講師、振付師・演出家の3つに分けて、一般的な年収相場を紹介します。
パフォーマー|年収100万〜300万円前後
ダンサーとしてパフォーマンスをする仕事であれば、一般的に年収100万〜300万円前後が相場だといわれています。
ダンサーの場合は時給や月給などの固定給ではなく、ステージ数に応じてギャラが発生する給与形態がほとんどです。
そのため、ダンサーになりたての頃は仕事がなく、収入が不安定な期間が続いてしまうかもしれません。
ですが、才能が認められ活躍の場が増えてくれば、相場以上の年収を目指すことも可能でしょう。
基本的には副業として取り組むことが向いているお仕事といえます。
ダンス講師・インストラクター|年収300万円前後
ダンス講師やインストラクターの仕事であれば、正社員や契約社員、派遣社員として雇ってもらえる可能性があります。そのため、収入は比較的安定しており、相場は年収300万円前後となっています。
人気講師になれば担当するレッスンも増えるので、インセンティブをもらえる可能性があります。
社員ではなくフリーでダンス講師をする場合は、1レッスンあたり3,000円〜5,000円程度のレッスン料となります。そのため生徒数が多ければ多いほど、ある程度まとまった金額が稼げるでしょう。
当サイトを運営するmonoダンススタジオでも、ダンス講師の方のレッスンは良く行われています。
振付師・演出家|年収500万円〜数千万円
振付師や演出家の年収相場は、500万円〜数千万円です。
いずれも認知度に比例して年収もアップします。
駆け出しの頃は仕事の依頼が少なく、収入は不安定かもしれません。
しかし、振付師・演出家としてプロの道を極めれば、「活躍の場が増える」「有名になる」「世界でも活動できる」「多くの収入を得られる」など、たくさんの可能性を秘めている魅力的な仕事だといえます。
ダンス関係の仕事に就くためのプロセス
ダンス関係の仕事に就くためには、どうすれば良いのでしょうか。
ここからは、ダンス関係の仕事に就くためのプロセスを紹介します。
YouTubeに動画を上げる
最近はこのYouTubeに「踊ってみた」動画などを上げて人気が出るパターンが多いです。
ネットで人気が出ればリアルの仕事のつながるわけですよね。
monoダンススタジオのご利用目的も「踊ってみた動画の撮影}は、かなり多いです。
ダンス関係の専門学校・大学に進学する
ダンス関係の専門学校や大学に進学する道があります。
体の動かし方やダンスステップ、表現力や表情についてなど、ダンスの基礎を一から体系立てて学べます。
何よりダンスのプロから、直接ダンスのスキルや知識を吸収できる点が、最大のメリットです。
振り付けや演出、舞台について専門的に学べる学校もあるので、パフォーマー以外でダンスに関わりたいと思っている方にもおすすめだといえます。
ダンサープロダクションに所属する
パフォーマーとしてダンサープロダクションに所属して、仕事を請け負う方法です。
プロダクションや団体などに所属すればマネジメントしてもらえるので、ある程度安定して仕事を依頼してもらえる可能性があります。
依頼される仕事内容はイベントや舞台演出、テレビなどのメディア出演、ミュージカルやテーマパークショーなどのように、幅広いジャンルになっています。
プロダクションによって得意分野が異なるので、自分が活躍したいジャンルに強いプロダクションを選ぶようにしましょう。
ダンスオーディションに応募する
ダンス経験が豊富であれば、高校卒業後すぐにダンスオーディションに応募する道もあります。専門学校や大学に通う時間を短縮できるので、他の人よりも早くプロの世界で活動できる点がメリットです。
18歳から受けられるダンスオーディションもあるので、進学先に迷っている場合は、在学中に一度チャレンジしてみるのも良いでしょう。
ダンス講師のアシスタントからキャリアをスタートする
現在、ダンススクールやダンス教室に通っているのなら、恩師のアシスタントからキャリアをスタートするのも1つの手です。
実際にダンスを仕事にしている講師のもとで働けば、働き方のヒントを得たり将来のビジョンが明確になったりするかもしれません。
ただし、ダンス講師が必ずしもアシスタントを募集しているとは限らないので、まずはできることがないか聞いてみましょう。
ダンスの仕事に就くために今やるべき3つのこと
将来、ダンス関係の仕事に就くために、今できることはあるのでしょうか。
ここからは、ダンスの仕事に就くために今やるべきことを紹介します。
ダンスの練習に打ち込む
当たり前のことですが、今のうちからダンスの練習に打ち込みましょう。ダンスの仕事に就くためには、どの分野においてもダンスのスキルが欠かせません。
プロのレベルを本気で目指すのであれば、相当量の練習が必要です。日頃からダンススクールのレッスンや自主練習に励みましょう。
ダンス仲間と交流する
早い段階からダンス仲間を作って、交流しておくと良いでしょう。同じ夢を追う者同士、気軽に相談したり情報交換したりできるからです。
交流場所には、ダンススクールやダンサープロダクション、ダンスイベント会場などがあります。また最近では、SNS上でもダンス仲間と簡単に交流できるようになっています。
さらに、ダンス業界ですでに活躍している人と交流できれば、貴重な体験談を聞けたりアドバイスをもらえたりできるかもしれません。
いろいろな人のダンスを見て学ぶ
若いうちからいろいろな人のダンスを見て学ぶ姿勢も大切です。
自己流でひたすらダンスの練習をしていても、どこを改善すべきなのか、どうしたらもっと上手くなるのかといったことを知る術がありません。
ダンスのレベルを向上させるためにも、他のダンサーの動きや表現力を研究して良い部分は積極的に自分のダンスに取り入れるようにしていきましょう。
最近は、プロダンサーが踊っている動画や振り付け動画などがYouTubeにたくさん配信されていますので、さまざまなプロダンサーのダンス動画を見て勉強するようにしましょう。
まずは活躍したいダンス分野を明確にしよう!
この記事では、ダンス関係の仕事の種類や仕事に就くためのプロセス、夢に向けて今やるべきことを紹介しました。
ダンス関係の仕事には、パフォーマーとして踊るダンサーやダンスを教える講師、振付師や演出家、スタジオスタッフなどがあります。どの分野で活躍したいかによって、必要なスキルや専門性は異なってきます。
まずは、自分が就きたいダンスの分野を明確にし、夢に向かって今やるべきことから始めてみましょう。
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